2013年7月31日水曜日

読書(202/365)★★★★ レイヤー化する世界  佐々木 俊尚著

【本の紹介】
レイヤー化する世界[Kindle版]

       佐々木 俊尚 佐々木俊尚 2013-06-26
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by ヨメレバ



【本の構成】
  はじめに

  プロローグ  現代 第三の産業革命が起きている

    第1部 中世 多くの民族がともに栄えた帝国の時代

     第1章 かつてヨーロッパは辺境の地だった

     第2章 なぜ中世の帝国は滅んだのか

    第2部 近代 私たちが「国民」になった時代

     第3章 「国民」は幻想からやってきた

     第4章 「民主主義」という栄光

     第5章 崩壊していく民主主義と国民国家

    第3部 未来 <場>の上でレイヤー化していく世界

     第6章 すべては<場>に呑み込まれる
 
     第7章 レイヤー化する世界

     第8章 「超国籍企業」が国民国家を終わらせる

     第9章 新しい世界システムと私たち

    あとがきに代えて参考文献を

  という構成となっている。


【キーワード】
  場
  システム
  レイヤー化



【くまの感想】
レイヤー化する世界というのはどういうものなのか?
  普段我々は既にレイヤー化されているという見方ができる。

  ◆メモ◆
   この本は、いま新しい世界の構造がつくられようとしている、
   ということを解説した本です。
   この地球上の世界には、その時どきに合ったシステムが
   あります。それを「世界システム」と呼びましょう。

   ⇒ 世界システムとはなんだろうか? 以降詳細に教えてくれる。

  ◆メモ◆
   スマホやパソコンをみんながたくさん買えば、GDPは増えます。
   しかしスマホやパソコンは前ほどひんぱんに買い替える機械
   じゃなくなってきました。値段も安くなっています。いったん買われた
   スマホやパソコンを使って皆がどれだけインターネットを使い
   まくって時間を消費しても、GDPは増えません。つまり経済は
   成長しないということになるのです。

      ⇒なるほどのご指摘なのだ。GDPがふさわしい指標なのか?という
    疑問もわいてくるのだ。

  ◆メモ◆
   未来の可能性を解き明かすためには、まず今の世界のシステム
   がどのようにして形成されたのかを、いったん新鮮な目で見つめ
   なおさなければなりません。

   ⇒ 以降、世界のシステムの紹介が始まる。沢山の著書を読んで
      おられ調べつくされている。非常に労力がかかったと思われる。
      最後に記載されているが、200冊以上の本を手に取られたそうだ。

  ◆メモ◆
   そのような<場>はまだ発展途上ですが、いずれアップルや 
   グーグルと同じように世界中をつなうものづくりの<場>が
   できあがっていくのは間違いありません。

   ⇒ まさに日本はこの<場>作りに追いつくことができるだろうか?
     おそらく場所や地の利などの影響はなくなるというものの、
     システムへの考え方が追随しない限り難しいと思われる。

  この観点は、非常に面白い。レイヤー化された人類がどのように
  つながり、生きがいを生み出していくのか? もう世界の壁はなく
  レイヤーでつながり、人や集団や組織が評価されていくのである。

  集団や組織という考え方もなくなるのかもしれない。
 



出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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