2013年2月10日日曜日

読書(49/365)★★★ まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか ナシーム・ニコラス・タレブ著 

【本の紹介】
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのかまぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
ナシーム・ニコラス・タレブ 望月 衛

ダイヤモンド社 2008-02-01
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【本の構成】
  はじめに  知識を真に受けてはいけない
  改訂第二版での謝辞
  各章の要約
  プロローグ  雲に浮かんだモスク

  第Ⅰ部  ソロンの戒め 

   第1章 そんなに金持ちなら頭が悪いのはどうしてだ?
   第2章 奇妙な会計方法
   第3章 歴史を数学的に考える
   第4章 たまたま、ナンセンス、理系のインテリ
   第5章 不適者生存の法則 進化は偶然にだまされるのか?
   第6章 歪みと非対称性
   第7章 帰納の問題

  第Ⅱ部  タイプの前に座ったサル

   第8章 あるいはとなりの億万長者でいっぱいの世界
   第9章 卵を焼くより売り買いするほうが簡単
   第10章 敗者総取りの法則 日常の非線形性
   第11章 偶然と脳 確率をわかるのに不自由

  第Ⅲ部  耳には蝋を

   第12章 ギャンブラーのゲンかつぎと箱の中のハト
   第13章 カルネアデス、ローマへきたる 確率論と懐疑主義
   第14章 バッカスがアントニウスを見捨てる

  エピローグ ソロンの言うとおり
  あとがき

  第一版での謝辞
  訳者あとがき
  図書館へ行く 参考文献
  図書館へ行く 付注
  索引


  という構成となっている。

【キーワード】
  まぐれ


【くまの感想】
  この本はとっても長い。どうしてこんなに書くことができるのか?
  エッセンスだけを読み取る作業を実施してみた。

  長い。

  まぐれという要素が人間の生活や行動にどういう影響を与えるのか?
  まぐれと意識せずとも日々向かい合っている現象。

  ■なるほどメモ■
   もっと一般的に言うと、ほとんどどんなことでも、私たちは偶然
   が果たす役割を過小評価している。

   ⇒ 偶然が果たす役割 それは重要なのだ。

  ■へぇメモ■
   「本物の」数学者はモンテカルロ法が嫌いだというのは本当だ。
   モンテカルロ法には数学の厳密さや優美さがないと彼らは
   信じていて、「野蛮なちからわざ」呼ばわりする。モンテカルロ
   シミュレーターがあれば、数学の知識の大部分はなくても
   事足りてしまうからだ。

   ⇒ このコメントは非常に面白いのだ。モンテカルロ法は
     大学院時代に聞いたことがある。学者から見ると美しく
     ないのだろう。
  ■納得メモ■
   急に、自分が「ギャンブラーのゲンかつぎ」をたくさん溜め込んでいる
   いるのに気づいた。私の行動にこっそり忍び込んでいる。

   ⇒ そうなのだ。こっそり忍び込んでいるのだ。よくプロ野球選手が
      バッターボックスまでの歩数、踏み出す足まで同じにしている
      という話を聞く。(←これはこっそりではないかもしれないが・・・)


   まぐれ という要素は考えれば考えるほど面白い。

   この本にはいろんなことがつまっている。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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