2013年1月30日水曜日

読書(32/365)★★★★ ネクスト・ソサイエティ P・F・ドラッカー著 上田惇生訳

【本の紹介】
(32/365) ネクスト・ソサイエティ P・F・ドラッカー著 上田惇生訳


ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまるネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる
P・F・ドラッカー 上田 惇生

ダイヤモンド社  2002-05-24
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【本の構成】
  日本の読者へ
  はじめに
  謝辞

  第Ⅰ部 迫り来るネクスト・ソサイエティ
   第1章 ネクスト・ソサイエティの姿
   第2章 社会を変える少子高齢化
   第3章 雇用の変貌
   第4章 製造行のジレンマ
   第5章 企業のかたちが変わる
   第6章 トップマネジメントが変わる
   第7章 ネクスト・ソサイエティに備えて

  第Ⅱ部 IT社会のゆくえ   第1章 IT革命の先に何があるか?
   第2章 爆発するインターネットの世界
   第3章 コンピュータ・リテラシーから情報リテラシーへ
   第4章 eコマースは企業活動をどう変えるか?
   第5章 ニューエコノミー いまだ到来せず
   第6章 明日のトップが果たすべき五つの課題

  第Ⅲ部 ビジネス・チャンス
   第1章 起業家とイノベーション
   第2章 人こそビジネスの源泉
   第3章 金融サービス業の危機とチャンス
   第4章 資本主義を越えて

  第Ⅳ部 社会か、経済か
   第1章 社会の一体性をいかして回復するか?
   第2章 対峙するグローバル経済と国家
   第3章 大事なのは社会だ  日本の先送り戦略の意図
   第4章 NPOが都市コミュニティをもたらす
  
  訳者あとがき

  という構成となっている。

【キーワード】
  ネクスト・ソサイエティとはどんな姿なのか?


【くまの感想】
  不思議なくらい古く感じないのだ。ネクスト・ソサイエティの姿
  とは、著者はどんな世界を描いたのか?

  定期的に読みたくなる本でついつい図書館で手に取ってみた。

  最初に著者はこう語っている。

  ■なるほどメモ■
   日本では誰もが経済の話をする。だが、日本にとっての最大
   の問題は社会のほうである。この40年あるいは50年に及ぶ
   経済の成功をもたらしたものは、社会的な制度、政策、慣行
   だった。その典型が系列であり、終身雇用、輸出戦略、官民協調
   だった。

   ⇒ 印象に残るごもっともなメッセージなのだ。

  ■納得メモ■
   イノベーションという言葉をよく耳にする。ほとんどの人にとって、
   それは技術的な革新のことである。ところが今日もっとも求め
   られているイノベーション、特に日本において求められているもの
   は社会的な革新である。その典型の1つが、いかにして雇用と
   所得を確保しつつ、同時に、転換期に不可欠の労働力市場の
   流動性を確保するかという問題である。

   ⇒ 社会的な革新。ここにイノベーションが必要という。
      今の政治家に是非見てもらいたい文章である。

  ■考えるべきメモ■
   ネクスト・ソサイエティにおいては、まさにトップマネジメントが
   組織そのものである。他のものは、すべてアウトソーシングの
   対象となりうる。

   ⇒ これは今まさにそうなりつつある企業があるのではないだろうか?
     そして、日本はこれができるだろうか?

  ドラッカーさんの発する言葉ってやっぱり勉強になるのだ。



出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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