2013年1月24日木曜日

読書(20/365)★★★★ 世界は分けてもわからない 福岡伸一著


【本の紹介】
(20/365) 世界は分けてもわからない 福岡伸一著


世界は分けてもわからない (講談社現代新書)世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
福岡 伸一

講談社  2009-07-17
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【本の構成】
  プロローグ パドヴァ、2002年6月  
  第1章 ランゲルハンス島、1869年2月
  第2章 ヴェネツィア、2002年6月
  第3章 相模原、2008年6月
  第4章 ES細胞とガン細胞 
  第5章 トランス・プランテーション
  第6章 細胞のなかの墓場
  第7章 脳のなかの古い水路
  第8章 ニューヨーク州イサカ、1980年1月
  第9章 細胞の指紋を求めて
  第10章 スペクターの神業
  第11章 天空の城に建築学のルールはいらない
  第12章 治すすべのない病
  エピローグ かすみゆく星座

  という構成となっている。

【キーワード】
  世界は分けてもかわらない とは?


【くまの感想】
  2回目の読書、福岡伸一さんの作品は科学的で且つ文学的
  なのだ。

  これがホントのインテリというのだろうか?

  ある見方をするとマニアックすぎる。
  
  でもミクロな世界の面白い現象が、人間関係に似ていることも
  あったりする。不思議な世界。

  そう、不思議な世界を味わうことができるのだ。

  ■引用メモ■
   「夜空の星はなぜ見える」の話はとっても興味深い。
   わずかな数の光を私たち人間は感知できるという話。
   鋭敏なのだ。

  ■引用メモ■
   おおよそ世の中の人間の性向は、マップラバーとマップヘイター
   に二分類することができる。

   ⇒ 以降続く話がとってお面白いのだ。なんとマップヘイターの
     よさも書いてあるからだ。私はマップヘイターだ。

  ■引用メモ■
   実はマップヘイターが採用しているこの分散的な行動原理は
   全体像をあらかじめ知った上でないと自分を定位できず行動
   もできないマップラバーのそれに比べて、生物学的に見て
   とても重要な原理なのです。

   ⇒ このことは興味深いのだ。

  ■引用メモ■
   人の死を、脳が死ぬ時点と置くのならば、論理的な対称性と
   整合性から考えて、人の生は、脳がその機能を開始する時点
   となる。つまり「始脳」である。

   ⇒ 面白い観点で、受精後それは20日後だという。

  ■引用メモ■
   世界は分けないことにはわからない。しかし分けてもほんとうに
   わかったことにはならない。

   ⇒ この言葉の意味は、深い気がするのだ。

   やっぱり福岡伸一さんの著書は面白い。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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