2012年7月22日日曜日

読書(127/365)★★★ ウィキリークス以後の日本 上杉隆著

【今日の出来事】
  本日3冊目のご紹介は、上杉隆さんの著書。




【本の紹介】
(127/365) ウィキリークス以後の日本 上杉隆著 光文社新書


ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 (光文社新書)ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 (光文社新書)
上杉隆

光文社  2011-03-17
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【本の構成】
  第1章  ウィキリークス騒動の真実
  第2章  ウィキリークスは何をしてきたか
  第3章  アサーンジとは何者か
  第4章  日本の反応は世界の非常識
  第5章  すべての問題は記者クラブに通ずる
  第6章  「自由報道教会」(仮)が日本のジャーナリズム
         に革命を起こす  第7章  革命に至る道のり
  第8章  これから何が起こるのか


  世界はものすごい速さで動き続けている あとがきに代えて

  という構成となっている。



【キーワード】
  ウィキリークス
  上杉隆さん
  日本記者クラブ

【くまの感想】
  毎回楽しみにしている著者の一人だ。今回もズバッと指摘して
くれている。キーワードはウィキリークス以前と以後の世界感。
そして、立ち遅れている日本。

著者 上杉隆さんのポジショニングにはとっても興味がある。

なぜ あえてそこに座るのか?

どんな姿を描いているのか?
ただ食い物にしているのか?

でも必要な人と思うのだ。日頃見ているニュース・マスメディア
は正しいと信じている人はほとんどだと思う。

それがもし異なっていたら・・・

怖い世界なのだ。

政治にも与党と野党があるように、マスコミにも与党と野党が

ちょっとイメージが違うかもしれないが、

違う見方をしてくれて、我々に真実を教えてくれる、きっかけを
くれる人がいてもいいのではないかと思うのである。

ただし、その結論は自分で出す必要があるのは当然のことだ。

■ 引用メモ ■
ウィキリークスは、オーストラリア出身のジュリアン・ポール・
アサーンジが創設した機密情報を投稿するウェブサイトである。
機密情報を提供した個人が特定されない、匿名性を重視した
システムがその大きな特徴となっている。

⇒ 日本のマスメディアでも紹介されていたが、かなり詳しく
知っている人はあまりいないのではないだろうか?

■ 引用メモ ■
ところが、世界中である国のメディアだけは違った。2010年
7月の在イラク米軍の機密漏洩の際もそうだったが、日本の
メディアだけは自ら検証することなく、「暴露系サイト」に
よる信用ならない情報だと決め付け、実際そういう論調の
ニュースを繰り返し流し続けたのだ。

⇒ このことは興味深い動きなのだ。日本のメディアって
日本人はほとんどの人が正しいと思ってみている。
しかし、その前提がくずれるとどうなるのだろうか?

■ 引用メモ ■
日本のメディアが「記者クラブ」というまったくもってつまらない
問題で足踏みしている間にも、世界の情報通信環境は
革命的な変化を遂げている。なにしろアラブ諸国では、
ネットメディアを媒体として政府が転覆してしまうほどの
時代なのだ。

⇒ なんとなく幕末の日本をイメージするのは私だけで
あろうか? いつか黒船が来航し、開国を迫られる。
そして、国内も倒幕の動きが出始める。そんな、薩摩
長州の役割となるものとは何なのだろうか?

■ 引用メモ ■
もはやウィキリークス以前の世界には戻れない。
ウィキリークス以前と以後、すなわち情報のフラット化が
達成された前と後で世界は大きく変わったのだ。

⇒ 変化を遂げている・・・ティッピングポイントなのだ。
さてこれからどう変貌を遂げていくのだろうか?
楽しみでもあり、恐ろしくもある。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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