2012年1月24日火曜日

読書(12/365)★★★★ 花神(上) 司馬遼太郎著


【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。今日は、集中して仕事をするために家で実施しました。
 一服ついたので、ブログ作成を楽しんでいます。

 昨日の夜から 雪 が深々と降っておりました。

 朝は雪景色。昼すぎると何もなかったように雪も消えてゆきました。

 なんとなくさびしげな光景でした。
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 昨日からの雪、季節感が味わえて「よかった」

【本の紹介】
  (12/365)  花神(上) 司馬遼太郎著 新潮文庫



花神〈上〉 (新潮文庫)花神〈上〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎

新潮社  1976-08
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 【本の構成】
  浪華の塾
  別の話
  鋳銭司村
  宇和島へ
  城下
  オランダ紋章
  江戸鳩居堂
  運命
  麻布屋敷
  山河

  という構成となっている。

 【キーワード】
  大村益次郎
   

 【くまの感想】
  この本は、明治維新の時代に活躍した大村益次郎さんの話。
  医者でもあり、技術者でもある、主人公の地道な活躍を知ると
  うれしくなる。

  いろんな有名人が登場する。

  福沢諭吉
  シーボルト

  そして、その娘の イネ

  この女性とのかかわりが前半戦の面白いところである。

  ■ 引用メモ ■
   学問は人間のもつ精神の作業だと蔵六(大村益次郎のこと)は
   思っている。数学すら、蔵六にいわせれば精神の作業であった。
   しかし愛情というのは人間のもつ別な深部から出てくる。

   → この言葉はひょっとすると司馬遼太郎さんの思いもあるの
    かもしれないが、印象に残った。

  ■ 引用メモ ■
   「あたり前のところまで持ってゆくのが技術というものです」
   と、いった。この言葉をくわしくいえば、技術とはある目的
   を達成するための計算のことである。それを堅牢に積み
   かさねてゆけば、船ならば船でこのように進む。進むという
   結果におどろいてもらってはこまるのである。もし進まなければ
   はじめて驚嘆すべきであろう。蔵六にいわせればそういうものが
   技術であった。

   → 私も技術者の一人。この言葉はさらに印象が残った。
    あたり前のところまで持ってゆくのが技術。そうなのだ。
    のちに、討幕のための戦況の計算のシーンがあるが
    見事な計算なのである。まさに技術者。

  当時、感情によって、人が動いている中で淡々と黙々と
  与えられたミッションを行っていく。そのキャラクターがたまらなく
  かっこいい。


 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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