【今日の出来事】
本日2冊目のご紹介は、北杜夫さんの著書。私は初だったので
少し感動しました。
【本の紹介】
(292) マンボウあくびノオト 北杜夫著 中公文庫
【本の構成】
1
なまけもの論
なまけもの再論
ホラ天国・八丈島
女人礼讃
アフリカ沖のながあい航海
2
第三惑星ホラ株式会社
少年と狼
彼は新しい日記帳を抱いて泣く
活動写真
3
人われを白痴とよぶ
当世医者心得
葡萄酒のこと
酒をやめさせる薬
ボロ車のこと
子供マンガはやはり害がある?
私の児童映画ロン
名前のことなど
虫をくれるのは困る
一等船客失格
アフリカ・マイマイ
宮古島にて
沖縄のはずれの島
税関にて
大凧
宇宙の加速度
朝の光
という構成となっている。
【キーワード】
北杜夫さんワールド
【くまの感想】
私は初めて北杜夫さんの作品を読んでみた。この歳になって
初めて。
そのユニークさは、おもしろい。少し自虐的な内容があるにも
かかわらず前向きに味わえるのが面白い。
■引用メモ■
本当は私は男女のことにすいてもう少し別なことを書いてゆく
筈だったのであるが、途中でコーフンしてきて、もう男女のこと
などどうでもよくなった。このように勢いたつのがいけないので
ある。更にコーフンして、人類総ナマケモノ運動などを提唱し、
署名をとろうとガナリたてたりすればなおいけない。従って
私は慌ててナマケモノとなって、そんなことはやるまいと考える。
この稿だってこれでやめてしまうのだが、最後に、この文章は
冒頭のバナナのすべり易さのごときものであることを付記して
おきたい。
⇒ とっても自虐的な部分はあるけれど、前向きに味わえると
思いませんか?
そして、私は恥ずかしながら、斎藤茂吉さんのご子息であることを
知ったのは最近のことである。最近亡くなられて残念でならないが
しばし、北杜夫さんの作品とも出会っていきたいと考えている。
出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!
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