2011年7月11日月曜日

読書(183)★★★ 集客の科学 川口和英著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。今週も始まりました。
 明日からまたもや出張モードに入ります。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 今日も暑かったけれど四季を味わえて「よかった」 

【本の紹介】
  (183)  集客の科学 川口和英著 技報堂出版
       
集客の科学集客の科学
川口 和英

技報堂出版 2011-05
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 【本の構成】
  第1章  人を集めること
    1.1 集客の考え方
    1.2 人が集まることを分析する
    1.3 集客施設の入場者数予測
    1.4 ハフモデルが何故成り立つのか
    1.5 入場者予測の位置づけ

  第2章  人集めのターゲット
    2.1 人集めの方向
    2.2 施設タイプによる類型
    2.3 集客の戦略
  
  第3章  人集めを予測する
    3.1 集客施設の需給モデルと魅力係数の検討
    3.2 施設モデルの適用
    3.3 魅力係数の検討
    3.4 需給モデルを使用した入場者数予測
    3.5 需給モデルの考え方
    3.6 全国大規模集客施設整備の比較
    3.7 背後圏を探る
  
  第4章  人の施設内での行動・流れを予測する
    4.1 集客施設内の行動の分析
    4.2 ハイブリッド水族館における人の行動
    4.3 マルコフモデルを用いた分析
    4.4 情報端末によるデータ収集
    4.5 行動分析の展開の方法
    4.6 広域的な人の流れについて
    4.7 ネットワークの分析
  
  第5章  人集めの費用便益分析
    5.1 費用便益とは何か
    5.2 プロジェクト分析の種類と特徴
    5.3 費用便益に関する考察
    
  第6章  人集めの空間デザイン
    6.1 ミュージアム(美術館、博物館)
    6.2 テーマパーク
    6.3 都市開発の中での集客力の向上
    6.4 歴史的景観・資源の活用
    6.5 集客空間の考察
     
  第7章  人集めの波及
    7.1 施設整備のもたらす効果
    7.2 集客施設整備の乗数効果
    7.3 産業連関表の仕組み
    7.4 集客系施設の整備効果試算のフロー
    7.5 波及効果推計に関する方向性
    7.6 産業連関分析による整備効果の把握事例

  補足資料 1.5時間~4時間圏のケース
  索引

  という構成となっている。

 【キーワード】
  集客の科学とは?
   

 【くまの感想】
  この本は、技術屋にとってはとても興味深い本であると思う。
  特にシミュレーションモデルに携わったことがある人であれば
  おもしろい観点だと思う。

  私もシミュレーションを専門にしているのでこの本を読むと
  はまってしまった。
  起こっている現象を数値モデルに置き換えることの面白さ。
  それはモデルを作った人にしかわからない喜び。

  違った見方をするとマニアックな世界なのだ。

  人が集まるというメカニズムをMECEを利用して考え、それら
  を定式化・数値モデル化していく。

  そこには、おもわぬビジネスチャンスが生まれる可能性もあるのだ。

  モデルとなる施設の統計データを取りながら、モデルに落とし込む
  作業をしているのも興味深い。

  ある意味、その分野の人たちには興味深いのだ。

  ■引用メモ■

  集客力 = δ × (魅力係数×地区人口)/(施設と地区の距離)^2

  ⇒ まさに興味深い。私はブログの集客力を同時に考えてみたが、この分母は
     0に近い。地区人口はそこにたどり着く可能性などを表すのだろうか?とも
     考えてみた。

  などなど、色々な事例を持って、集客の現象を分析しモデル化に落とし込んでいく
  作業が興味深かった。

  しかし、集まるのは人間。これは難しいことなのだ。

  ただ、やはり集まるところには集まっている。何かがあるのだ。

  「おきていることはすべてただしい」

   

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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