2011年6月13日月曜日

読書(151)★★★ 欲ばり過ぎるニッポンの教育 苅谷剛彦+増田ユリヤ著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、ニッポンの教育について。
 
【本の紹介】
  (151)  欲ばり過ぎるニッポンの教育 苅谷剛彦+増田ユリヤ著 
         講談社現代新書
欲ばり過ぎるニッポンの教育 (講談社現代新書)欲ばり過ぎるニッポンの教育 (講談社現代新書)
苅谷 剛彦 増田 ユリヤ

講談社 2006-11-17
売り上げランキング : 16807

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 【本の構成】
  まえがき
  第一部 東京で教育の問題点を探る
    第一章 親の不安はどこから来るのか
          不安と教育の格差
    第二章 完璧な子育てはない
          教育改革を語る前に
    第三章 日本は学校に依存することで近代社会をつくってきた
          学校格差がほとんどないフィンランドの公教育

  第二部 オックスフォードで分かり合えたこと  
    第四章 フィンランド型の教育を日本で実践できるか
    第五章 なぜ日本人は右往左往するのか
          フィンランドの学校の主な体系
          イギリスの学校の主な体系
    第六章 絶対評価と相対評価
          徹底した修得主義を貫くフィンランド
          欲ばり過ぎがもたらす教育格差ー学ぶ力が「資本」となる社会
  あとがき
  
  という構成となっている。


 【キーワード】
  ニッポンの教育とは?どうなのか?   

 【くまの感想】
  私にも四年生と一年生の娘がいる。これから教育について色々考える時期が
  くる。そんなニッポンの教育。いいのか?悪いのか?そして、子供たちにどうゆう
  環境を後押ししていけばいいのか?

  自分の経験、妻の経験も含めて悩んでいる今日この頃である。

  そこでこのような題名の本に出会い、気になり手にとってみた。

  勉強は何のためにするのか?

  その根本を理解すると何かアクションが生れてくるのではないだろうか?

  そう思えたのである。

  世界一の教育国とされている「フィンランドの教育」を主題テーマとして
  載せているところが興味深い点であった。

  そこには、意外な言葉が書いてあったのである。

  ■引用メモ■
   何も、「特別な教育」と思われるようなことをしていなかったからです。
   ごく、当たり前のことを、日々坦々と実践している、という印象でした。
   日本のフィンランドの教育に関する報道をみると、たとえば、少人数制
   であるとか、個性を重視しているとか、テーマ学習が盛んであるとか、
   さまざまなことを取り上げて「だから、学力が高いんだ」というような
   言い方をしていますが、私が今までに見たことのないような、特別な
   実践例などは、なかったですね。

   ⇒ まさに、こうなんだと、当たり前のことを坦々とこなすことの大事さ。
      そこに教育を定着させる真髄があるのではないだろうか?

  ■引用メモ■
   公立の小中学校だけでも60万人の教師がいる。そのだれもが
   スーパーマンではない。優れた教員もたくさんいるが凡庸な教員
   もたくさんいる。協力し合い、互いに切磋琢磨できる環境の学校
   もあれば、足の引っ張り合いをしている学校もある。

   ⇒ なるほど。ボトムアップしていくことも重要な課題。そして優秀な
     教師からも得るものはあるはずなのだ。

  私は、この本を読んで少しほっとした気がした。当たり前のことを
  坦々と継続してしっかりやる。これが大事なことを確信したからだ。
   

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

2 件のコメント:

みーやん さんのコメント...

子供が一人で生きて行ける知恵をつけるのが教育で,親が子供に与えるだけでなく,「共育」であれば絶対に失敗しないと思います。

「いじめたり」「いじめられたり」しない,させない,みてみぬふりをしないような子供になれば,どんな社会でも生き抜いていけると思います。

どんな状況でも自分が嫌なら,「嫌だ!」と自分で言えるようになってほしいですね。

みーやんより

読書のすばらしさを伝えたい。 さんのコメント...

みーやんさんへ
 コメントありがと。子供は宝。
 大事に育てたいものですね。

by Kuma