2011年5月16日月曜日

読書(122)★★★ オープニングアップ J.W.ペネベーカー著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、秘密の告白などの話。

【本の紹介】
  (122) オープニングアップ J.W.ペネベーカー著 余語 真夫監訳
      
オープニングアップ―秘密の告白と心身の健康オープニングアップ―秘密の告白と心身の健康
J.W. ペネベーガー James W. Pennebaker

北大路書房 2000-09
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 【本の構成】
  日本語版によせて
  まえがき
  監訳者まえがき
  1  告白と抑制:あるアプローチのはじまり
  2  抑制は健康をおびやかす
  3  筆記するといっそう健康になる
  4  実験室における告白
  5  考えを抑え込むこととの闘い
  6  対処を速めるには
  7  筆記の価値を理解する
  8  告白の社会的価値: 誰に話すのか、どんなふうに聞くのか
  9  愛情と情熱、そしてスリル
 10  抑制パーソナリティ
 11  抑制のかかった都市
 12  文脈のなかでの告白:心理療法、宗教、そして洗脳
 13  トラウマ以外に対する効用:筆記とウェルビーイング

  という構成となっている。

 【キーワード】
  オープニングアップとは?   

 【くまの感想】
  誰もが話すことにより、そのストレスを開放することがあるの
  かもしれない。自身の人生においてもそんな一時があったことを
  記憶する。

  それは、親友であったり、会社の仲間であったり、家族であったり
  いろんな場合が想定される。

  小さい頃に受けたトラウマをずっと引っ張り続けるということは
  どうゆうことなのか?

  本書ではそんな追求がおこなわれているところが興味深い。

  ■引用メモ■
  とても興奮させられるのは、精神的に動揺した経験をことばに
  置き換えることによって身体的健康が改善することを最近の
  多くの研究が示していることです。

  ⇒ これは興味深い。確かに自分自身にもそんな経験が
     思い当たる。

  ■引用メモ■
  これまでに誰にも語ったことのない話を無理に話そうとは
  思わないでしょう。しかしながら、誰にも語ったことのない
  考えや感情は、何らかの方法で言語化した方がよいでしょう。
  テープレコーダーに向かって話すにせよマジックパッドに筆記
  するにせよ、自分の考えをことばにすることは心理的にも
  身体的にも有益です。重大な激変について筆記すると、その
  激変についての組織化と理解がすすみ始めます。トラウマを
  めぐる考えや感情について筆記すると、相当複雑な出来事の
  多くの側面がまとまっていきます。複雑な経験を、理解しやすい
  器のなかに取り出すことができれば、人々はそのトラウマを
  乗り越えることができます。

  ⇒ なるほど、大納得である。最近モレスキンノートに思いついた
     ことを書き記すことにしている。上記のような効果があると
     いいのは納得がいく。なんだか、すっきりするから不思議だ。

  ■引用メモ■
  コンピュータの掲示板に興味がそそられるのは、人々の手紙が
  匿名であるためです。掲示板は飛行機で隣に座った人に話すのに
  似ています。人々は心のきわめて奥底にある感情をしばしば
  打ち明けています。しかしながら、飛行機とは違ってお互いに顔
  が見えないので、しばしば激しい敵意のやりとりが起こります。

  ⇒ いわゆる「炎上」というものだ。しかし、この理由なんとなく
     わかる気がする。このブログを書いていてもそうだ・・・・

  などなど、トラウマに関する本書の記述は色んな考察ができ
  参考となった。

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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