2010年7月3日土曜日

読書(202)☆☆☆ 魚のいない海 フィリップ・キュリー/イヴ・ミズレー著

【今日の出来事】
 みなさん。こんにちは。今日は大雨。梅雨まっさかりの感じがします。蒸し暑い。
 今週も出張が多かったせいか疲れが出て、微熱。ゆっくり家で過ごそうと思っています。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 体は少し疲れ気味だけれど、ゆっくり休めそうで「よかった」リフレッシュします。

【本の紹介】
 (202) 魚のいない海 フィリップ・キュリー/イヴ・ミズレー著 勝川俊雄 監訳 林昌宏 訳
       NTT出版
       

 【本の構成】
  監訳者まえがき
  はじめに
  第一章  最初の略奪
  第二章  過剰漁業という意識の芽生え
  第三章  漁業は無差別な狩猟か
  第四章  発展する漁業テクノロジー
  第五章  脆い自然と超捕食者
  第六章  資源管理という最重要課題
  第七章  過剰漁業の時代に魚を食べる
  第八章  漁業の中核をなす海洋生態系
  おわりに 海のゆくえ
  付録    日本の漁業
  訳者あとがき
  注
  索引

  という構成でなっている。

 【キーワード】
  魚
  今どうなっているのか?

 【印象に残ったところ】
  この本も、単純ながら「装丁」と「題名」に惹きつけられた。
  日本は昔から漁業は重要。しかも、これから、日本は漁業に力をもっともっと入れていく
  べきだと個人的には思っている。輸入に頼らなくとも自給できる国になっておかないと
  とんでもないことが起こる。

  この本は、今 海の生態系がどのような状況にあるのかを詳しく教えてくれる。

  監訳者はこうきりだす。
  ■ 遠いフランスで刊行された魚の乱獲の話が、我々日本人に、何の関係があるだろう。
     そう考える人も少なくないだろう。今日も、スーパーマーケットの鮮魚コーナーでは、
     売れ残った大量の魚が半額セールで処分されている。「魚のいない海」など
     日本の消費者には想像できないだろう。

     と

     ⇒ どき。まさにそのとおりである。海の宝庫は限りないと私自身も信じている。

  そして、こう続いている。

  ■ マグロの激減やヨーロッパウナギの絶滅危惧など、海外発のニュースに対して、
     日本の消費者は値段が高くなる心配はするが、本当にいなくなるとは思っていないようだ。
     しかし、多くの海産魚、特に大型の高級魚が激減しているのは、専門家の間では
     周知の事実である。一部の科学者や資源保護団体が、話題作りのために大騒ぎ
     をしているわけではない。日本を含む世界中の海で、水産資源は減少しているのだ。

     と

     ⇒ 驚きというか衝撃だ。

  ■ 漁獲量の激減には、法則があるらしい。安定的であった漁獲量があるとき突然に
     激減するのだという。何故なのか? 著書ではその要因として次の2つを挙げている。
     ① 漁業技術の改善など漁業努力の更なる向上
     ② 漁獲される魚の個体数の限界値があるということ
     ということだ。まさにある閾値(しきい値)を超えたときに激減が起こるのだという。
     自然の生態系が脅かされているともいえるのではないだろうか?


  ■ ディズニー映画でニモで人気のカクレクマノミ
     クマノミ亜科の美しい小魚は、グループの個体構造に応じて性別が変化するのだという。
     クマノミはグループで生活をし、グループには大きいオスとメスが一匹ずついて、あとの
     残りは無性の小さなクマノミである。大きなメスが死んだ場合、交代要員として無性の
     クマノミがメスに変身することができるのだという。しかし、この逆は不可能なのだという。
     
     ⇒ なんのためなのだろうか?不思議でならない。またこの生態系が壊された時に
        絶滅の危機が出るのではないだろうか?と著者も心配している。

  この本には他にも色々なことが書かれていて、少し心配になってくるが、大変勉強となった。
  ありがと!感謝!


 【くまのアクション】 
  魚のいない海   実は無関係ではなさそうだ。どうすればよいのだろうか?少し考えてみよう。

 出会えた本に感謝。

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 出会えた本に感謝。

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