2010年4月29日木曜日

読書(133) ☆☆☆☆ 忘却の整理学 外山滋比古著

【今日の出来事】
 みなさん。おはようございます。GW初日ですね。7日も休みがあると贅沢な気がしますね。
 仕事のことは切り替えて、忘れてリフレッシュしたいものです。
 本日ご紹介の本は、

 そんな「忘れること」の重要性を書いた本。

【本の紹介】
 (133) 忘却の整理学 外山滋比古著 筑摩書房
       

 【本の構成】
  まえがき
  Ⅰ     
       忘却とは
       選択的記憶と選択的忘却
       忘却は内助の功
       記憶の変化・変貌
       入れたら出す
       知的メタボリック症候群
       思考力のリハビリ
       記憶と忘却で編集される過去
       ハイブリッド思考

  Ⅱ    
       空腹時の頭はフル回転
       思考に最適 三上・三中
       感情のガス抜き
       風を入れる
       カタルシスは忘却
       スクリーニングが個性を作る
       継続の危険性
       解釈の味方

  Ⅲ
       よく遊びよく学べ
       一夜漬けの功罪
       メモはしないほうが良い
       思い出はみな美しい
       ひとつでは多すぎる
       ”絶対語感”という三つ子の魂  
       無敵は大敵
       頭の働きを良くする

  あとがき

  という構成でなっている。

 【キーワード】
   忘却・生理学・忘れるということを考える。

 【印象に残ったところ】
   思考の整理学 で有名な著者 整理学シリーズはどんどん出てきそうな勢いですね。
   
   忘れることってうまく使うとよいこともあるのだな。
   自然に、本能的にその機能を使っている。

   最近では、私も、お客様への報告資料を作って、少し寝かせてから、もう一度振り返って
   みる作業を取り入れている。たまたまだけれど、これをすると完成度がさらにアップする。
   
   まさに脳内で整理されるのだ。

   そんな主張が、著書にもかかれており、共感した。

   印象に残ったフレーズ

   「よく学びよく遊べ」 昔の小学校にあった校訓

   イギリスでも
   
   「All work and no play makes Jack a dull boy.」 
    勉強ばかりで遊ばない子はバカになる。

   ということわざがあるという。

   メモを取ること。これについても、他の著書では、メモをすることで、切り替えること。という
   効用があると知ったが、この著書では、

   メモを取らず集中して聞くことが重要。しっかりと理解できる。

   とある。

   ⇒ 私の職場でも製造を担当している人たちはメモを取らない。現場でごたごたしたところ
     でそんな悠長なことは絶対にしたない。集中して改善作業を実施するシーンをよく
     目にする。なるほどと思う。

   一見 忘れることは、老化  罪の感があるのであるが、重要な一機能であることを
   再認識できた。

   最後に印象に残ったフレーズ

   コンピュータという記憶の怪物があらわれたのである。・・・・人間は、コンピュータに
   とうていかなわない。結果として、記憶能力の低下は避けられない。・・・・
   コンピュータは、人間から記憶の仕事を奪って、低能力化したばかりではなく、
   その副次作用として忘却力を弱体化しているのである。コンピュータ時代において、
   新しい記憶と忘失の均衡のとれたライバル関係を再構築する必要がある。
    コンピュータをライバルにするのは、記憶ではなく忘却である。そう考えることに
   よって、人間の思考の歴史の新しいページが始まると考えることもできる。

   ⇒ 納得である。


 【くまのアクション】 
   コンピュータをライバルとした、人間の思考の位置づけを考えてみよう。

 出会えた本に感謝。

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