2010年3月3日水曜日

読書(72) ☆☆☆ 日本はなぜ貧しい人が多いのか 原田 泰著

【今日の出来事】
 今日は出張で横浜に来ています。会社の宿泊施設からブログを書いています。
 夜は職場の先輩と中華街に食事に行きました。久々の横浜。リフレッシュできました。

 本日は2冊の本のご紹介。一冊目はデフレにも関係する著書のご紹介。

【本の紹介】
 (72) 日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学 原田泰著
    新潮選書
    


 【本の構成】
  はじめに
  第1章  日本は大丈夫なのか
  第2章  格差の何が問題なのか
  第3章  人口減少は恐いのか
  第4章  世界に開かれることは厄介なのか
  第5章  経済の現状をどう見れば良いのか
  第6章  政府と中央銀行は何をしたら良いのか
  おわりに
  
  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  一般的にマスコミで言われていることなどから、思い込みがあるのではないか?
  ということをこの本は教えてくれる。

  データをもとにその先入観を解き明かしてくれる。例えば、
  ・古い世代は貯蓄好きで新しい世代は消費好き ⇒ これ違うようだ。
  などなど

  ・日本の人口の推移
   2009年:1億2740万人 ⇒ 2050年:9515万人 ⇒ 2105年:4459万人
   この減少率を延ばしていくと
   なんと
   2975年:1人 ⇒これは疑わしい。 これは極論であるが、今のシステムを維持していった
   場合に未来の日本人は、いろいろ負担するものが増えてくるのは明らかだ。
   国債しかり。

  ・デフレについて
   この著書にもこう触れている
   デフレ⇒名目賃金:年功で上がっているシステム ⇒ 売上低下 ⇒ 利潤分配率低下
   ⇒ 雇用がなくなる(企業のリストラが始まる)
   まさにデフレスパイラル しかもボディーブローのように効いてくる
   日本は「失われた十年」を経験

  最後に著者はこう述べている

  中央銀行の役割は、物価の安定を通じて、経済を安定させることだが、日本の中央銀行は
  実際上、物価が少しでも上がれば金融を引き締めるというゼロ%物価目標を維持している
  ことからも明らかなようにデフレ的バイアスを持っている。

  と。

  だいぶ勉強となってきた。

 出会えた本に感謝。

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