2009年12月14日月曜日

読書(23) ☆☆☆ -¥780-

【今日の出来事】
 今日は月曜日。12月はやっぱり早い。どんどんかけていくような感覚ですね。
 今日は1冊の本のご紹介。

【本の紹介】
 (23) イワシはどこへ消えたのか 魚の危機とレジーム・シフト  本田良一著 中公新書
    


 【本の構成】
  はじめに
  プロローグ レジーム・シフトの誕生
  第1章   マイワシの巻
  第2章   マサバの巻
  第3章   アンコウの巻
  第4章   スケソウの巻
  第5章   サンマの巻
  第6章   水産庁の巻
  第7章   人間の巻
  エピローグ レジーム・シフトの父
  あとがき

  という構成でなっている。
 
 【印象に残ったところ】
  以前もイワシの話の新書を読んだ。大分理解が深まってきた。
  レジームシフト: 大気-海洋-海洋生態系 という地球の仕組みの基本構造(レジーム)が
  数十年の周期で転換するというもの。
  レジームシフトにより、海水温が上昇し、ブリの回遊パターンが変化する。寒くなるとブリは南下して
  若狭湾で越冬。それを寒ブリという。このレジームシフトにより海が暖かくなり、新潟や富山でも越冬する
  ようになって若狭湾まで南下しなくなり、漁獲量が変化する。

  秋田で有名なハタハタがあるときばったり採れなくなる。しかし、思わぬ救世主。なんとアンコウが
  とれはじめたという例もある。90年に14トン、91年は51トン、92年は207トン、93~94年は200トン
  ハタハタがまったく採れなくなった。92年を境に変化が現れている。自然を相手にしている漁業の人たちは
  はらはらだ。
  
  著者いわく
  「温暖な海」から「寒冷な海」
  「寒冷な海」から「温暖な海」へ
  数十年周期で海洋環境を変えるのは、地球規模での大気の動きであり、大気は逆に海洋の影響を受けている
  と考えられている。レジーム・シフトとは、地球が息をしている、ともいえる。

  なるほど、うまいたとえだ。イメージはよくわかる。

  今後、どのようなことが起こっていくのか?レジーム・シフトがどのように起こるのか?日本は海の幸に恵まれている
  ほんと大切にしたい。

  将来を担う子供たちと海の幸

  これも図書館で出会った一冊! ありがと!

  

↓ブログランキングに登録してみました。1クリックご協力お願いします。目指せ25位以内。

人気ブログランキングへ

いつも閲覧いただき、ありがとうございます。感謝!

 

0 件のコメント: