2009年11月26日木曜日

読書⑲ ☆☆☆☆

【今日の出来事】
 本日2冊目。森博嗣さん、私の大好きなミステリーです。その著者の考えや哲学・思想がわかるこの一冊。

【本の紹介】
 ⑲ 自由をつくる 自在に生きる  森博嗣著 集英社新書
    


 【本の構成】
  まえがき
  1章    人生の目的は自由の獲得である
  2章    他者からの支配、社会からの支配
  3章    身近に忍び寄る支配
  4章    支配に対するレジスタンス
  5章    やっかいなのは自分による支配
  あとがき

  という構成でなっている。
 
 【印象に残ったところ】
  森博嗣さんのミステリー私は大好きである。理系の知識が沢山盛り込まれて、ある種マニアックなキャラクター
  設定、天才の頭の回転の速さ。人間関係などなど。現実にはありえない話だけど、吸い込まれていく。
  「すべてはFになる」で登場する真賀田四季、そして続編の「四季」のめり込むように読みました。

  さて、今回はその著者の考え、自由ということに対する哲学や思いが書いてある。
  少しネガティブなところも感じられるが、とってもおもしろい。

  P.37より抜粋
   不自由は、何に支配されている結果か?
   簡単にいってしまえば、原因は自分の能力不足、あるいは未熟さである。
   したがって、この不自由を克服するためには、練習を積み重ねる以外にないだろう。
   ⇒共感する。積み重ね大事。

  P.66より抜粋
   自由を獲得するためには、まず何をどうすれば良いだろう?
   その問いに答えるならば、それは「考えること」である。
   その意図、思い込み、その原因についてしっかり考える。

  P.81より抜粋
   自由の価値というのは、過去の自分よりも、今の自分が、そしてさらに将来の自分が
   「より自由」になっていく変化を感じることにある。常に自由に向かって進む、その姿勢
   こそが、自由の本質だといっても良い。
   ⇒なるほど。共感の極み。

  P.172より抜粋
   まず、僕の経験からいえる一番基本的なことを・・・・・。自由を得るためには、毎日少しずつでも
   良いから前進をする作戦が最も有効だと思う。どんな山でも、一歩一歩登っていけば、いつかは頂上に
   辿り着ける。
   ⇒ とっても共感する。一歩一歩コツコツと私のモットーでもある。

  いつもミステリー作品を通して、著者のイメージを作ってきた中で、実際の考えや思いなどが垣間見れて
  とてもうれしい一冊であった。
  大学の先生をしながら、作品も今も継続しておられる著者。これからの作品楽しみにしている。


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