⑧ モモ ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳 岩波書店
この本、BOOKLOVERSで神田 昌典さんがお勧め本として紹介しておられました。
前々から興味を持っていてやっと読みました。この本小学校5~6年以上向けと
なっているのですが、とっても深い。時間の概念を物語として、語るところが
難しい。
時間を操る「マイスター・ホラ」が主人公「モモ」に出したなぞなぞ。P204から抜粋
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3人のきょうだいが、ひとつの家に住んでいる。ほんとはまるでちがうきょうだい
なのに、おまえが3人を見分けようとすると、それぞれたがいにうりふたつ。
1番うえはいまいない、これからやっとあらわれる。
2番目もいないが、こっちはもう家から出かけたあと。
3番目のちびさんだけがここにいる。
それというのも3番目がここにいないと、
あとの2人は、なくなってしまうから。
でもそのだいじな3番目がいられるのは、1番目が2番目のきょうだいに変身して
くれるため。
おまえが3番目をよくながめようとしても、
そこに見えるのはいつもほかのきょうだいだけ!
さあ、言ってごらん、
3人はほんとはひとりかな?
それともふたり?
それとも・・・だれもいない?
さあ、それぞれの名前をあてられるかな?
それができれば、3人の偉大な支配者がわかったことになる。
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とっても難しい。
また人間の時間を奪っていく「灰色の男たち」の正体。
まさにそれは人間自身が作り出しているもの。
我々日々あくせく浪費していく時間・・・それは何のためにあるのか?
考えさせられる深い一冊でした。
2 件のコメント:
私もモモ好きです!
小学生向け、ということで初めて読んだのは小学生のころなのですが、今でも好きで大切にしています。
そしてモモがお好きなら「数の悪魔」という本もおすすめですよ-(^^)
こちらも子供向けの本です。
えりさんコメントありがと。
「数の悪魔」
読んでみます。
小学生の頃読まれたなんてすごい。
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